うつ病とは?

一生のうち、15人に1人はうつ病になるという研究もあり、誰でもなりうる身近な病気です。

うつ病の約9割で睡眠障害(特に不眠)が出現し、特に初期では不眠が必発です。
健康な方もストレスがあれば不眠になることもあります。
しかし、不眠が長期間続くようであれば、うつ病の可能性があります。

うつ病では、以前には楽しめたことが楽しめなくなります。
なんとも言えない嫌な気分になったり、不安や焦りでイライラしたり、
自信がなくなるといった精神的な症状のほか、
疲れがとれない、体の怠さ、食欲不振、睡眠障害などの身体的な症状も現れます。

適応障害

進学や就職、人事異動や結婚など、新しい環境に曝されることはよくあります。
不安や緊張感を伴いながらも、その環境に適応し慣れていくことでしょう。
しかし適応障害では、ある特定の状況や出来事に耐えがたいストレスを感じ、情緒面や行動面に症状が現れます。憂うつな気分や不安感が強くなり、涙もろくなったり、神経が過敏になったりします。また、その環境になじめないため無断欠席や、飲酒が多くなる等、行動面の症状がみられることもあります。

強迫性障害

「鍵をかけ忘れたかもしれない」、不安になって確認に戻ったということは、どなたも経験したことがあると思います。しかしその不安が度を越して、何回も確認に戻ったり、それでも安心できなかったりするのであれば、強迫性障害かもしれません。強迫性障害では、必要がないと頭では分かっていても何度も同じ行為を繰り返したり、同じ考えが頭から離れなくなったりすることで、日常生活に支障をきたします。

パニック障害

急に予期せぬことに直面すると、誰しもどうしてよいか分からなくなることがあります。「パニック」に陥る、という状態ですね。この、鼓動が早くなり、冷静に物事が考えられなくなり、じっとしていられなくなり、やみくもに走りだしたくなるような反応、これは元々、敵や災害から逃げるための自然な反応のひとつと考えられています。ところが、突然理由もなく、動悸、めまい、呼吸が苦しい、冷や汗、手足のしびれ、震え、といった症状がおこることがあれば、それはパニック障害かもしれません。このパニック発作はとても強く、死んでしまうかもしれないという恐怖を感じたり、とても苦しいものです。そしてこの疾患は決して稀なものではなく、100 人いれば 1~2 人は経験するかもしれない病気です。パニック障害では以下のような症状もよくみられます。

社会不安障害

大勢の人前で注目を受けるのは、誰でも緊張をするものです。しかし、その緊張感や恥ずかしさが度を超えて不安感や恐怖を伴ったり、人が大勢いる場所に行くだけでも苦痛を感じるようであれば、社会不安障害かもしれません。この状態が続けば、人に会うのを避けるようになったり、会社や学校を休みがちになったりします。このように社会不安障害では、日常生活に支障が出てしまうことがあります。

睡眠障害

睡眠は、みなさんの健康にはとても大切なものです。
睡眠には、疲労を回復したり、思考や記憶を正常に保ったりする役割があります。
この機能を維持することは、日中の活動を正常に保つためにも重要です。
しかしその睡眠が、なんらかの原因で不調に陥ることを睡眠障害と呼びます。
こうした睡眠障害の割合は、日本人の成人の5人に1人という調査結果もあり、多くの方の悩みとなっていることが伺えます。