うつ病とは?

一生のうち、15人に1人はうつ病になるという研究もあり、誰でもなりうる身近な病気です。

うつ病の約9割で睡眠障害(特に不眠)が出現し、特に初期では不眠が必発です。
健康な方もストレスがあれば不眠になることもあります。
しかし、不眠が長期間続くようであれば、うつ病の可能性があります。
うつ病では、以前には楽しめたことが楽しめなくなります。
なんとも言えない嫌な気分になったり、不安や焦りでイライラしたり、
自信がなくなるといった精神的な症状のほか、
疲れがとれない、体の怠さ、食欲不振、睡眠障害などの身体的な症状も現れます。

精神症状

憂うつな気分(何をやっても気分が晴れない、胸の奥で感じられる重苦しく嫌な気分)、自信喪失(自分がダメな存在に感じる、何をやってもうまくいかない)、おっくう感(歯磨き、洗顔、風呂に入る、着替えるなどの日常行為も面倒くさく感じる)、興味・関心の低下(以前は楽しかったことが楽しめない、テレビ、新聞などみたくなくなる)などの症状が出ます。その他にも、考えがまとまらない、集中力が続かない、判断・決断ができなくなるなど、思考に影響を及ぼします。

身体症状

疲れやすくなる、眠れなくなる(または寝過ぎてしまう)、食欲が落ちる、体重が著しく増減する、などの身体的症状が出るのも特徴です。頭痛、めまい、首や肩の凝りを伴うこともあります。

治療法

一般的には、休養や、お薬による治療が行われます。
しかし、うつ病といっても、どのタイプのうつ病かによって本人の気持ちの持ち方や、
療養方法は大きく異なります。
休んだ方が回復が早い「うつ」もあれば、積極的に活動した方が良い「うつ」もあります。
また、抗うつ薬があう方もいれば、抗うつ薬で病状が複雑になってしまう方もいます。

「うつ病」で治療されているが、治りが遅い方、または、治ってもすぐに再発してしまう方の中には、
「うつ」になる他の疾患を考えた方がいい方もいます。

適切な診断と治療を選ぶためにも、受診してお話を聞かせて下さい。
時間はかかるかもしれませんが、どんなタイプのうつ状態であっても、
気分が晴れて、回復する日が必ず訪れます。